戦闘行動半径

戦闘行動半径 = Combat Radius = Mission Radius
航続距離よりもこちらの方が戦闘機において重要な数値である。
航続距離は非武装で一直線に飛ぶだけ、戦闘行動半径は武装し出撃と戦闘と帰還を行う距離であり、戦闘行動半径は作戦行動が行える距離を表している。

一般に知られているF-35Aの機内燃料のみの戦闘行動半径は1093kmだが、これも航続距離と同じく「+」「>」「more than」などの記号が必ず付いており、これが上限ではない。
以下に一般に知られていないF-35の戦闘行動半径を紹介する。

F-35Aの戦闘行動半径1408km (機内燃料のみ、空対空)

Long Combat Radius 長大な戦闘行動半径
760nm Combat Radius in Internal Air to Air Configuration 空対空想定における機内燃料のみでの戦闘行動半径760海里(1408km)
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F-35Aの戦闘行動半径1356km (機内燃料のみ、対地攻撃)

Air-Surface Weapons Load 空対地兵装
F-35Aの標準機内兵装は、2000lbJDAM×2 + AIM-120×2
Mission Radius ミッション半径
F-35A 732nm 732海里 1356km
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F-35Cの戦闘行動半径1422km (機内燃料のみ、高高度巡航、対地攻撃)

F-35C
USN Profile: (2) 2K lb JDAM + (2) AIM-120
Mission Radius - nm ミッション半径
768nm  w/ Tanks 768海里 1422km(機内燃料のみ)
927nm  2x 480 gal Tanks 927海里 1717km(480gal×2増槽装備)
※Opt M/Alt Cruise………Opt Mは、最適な速度と言う意味。/ Alt Cruiseは、cruise altitude=巡航高度(高度3万3000フィート以上)の略
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F-35Aの戦闘行動半径1296km以上 (機内燃料のみ)

F-35は、18,500ポンドを超える内部燃料容量を有し、そのミッション半径は700海里(1296km)よりも大きく、ステルス性のある戦闘構成と、カナダを保護するために必要な能力を持っている。
The F-35 has the capability required to protect Canada with a mission radius greater than 700 nautical miles in low observable combat configurations and internal fuel capacity of more than 18,500 pounds.
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F-35Aの戦闘行動半径1296km以上 (機内燃料のみ)

A-A(空対空)とA-G(空対地)設定での半径は、700nm(1296km)よりも大きい
Greater than 700nm Radius in Both A-A and A-G Configurations
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データ引用URL※リンク消滅


F-35Aの巡航速度M0.9による高度2万フィート降下時の戦闘行動半径1130km (機内燃料のみ、Hi-Lo-Hi飛行、対艦攻撃)

CTOL Profile: (2) JSM (2) AIM-120
Mission Radius - n.mi Internal Fuel = 18,448 lb  610nm 610海里 1130km(機内燃料のみ)
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※一般に知られている戦闘行動半径1093kmはこの降下時の距離に近い。


F-35B 機内燃料がA/C型より約2t少ないB型の戦闘行動半径876km (機内燃料のみ、Hi-Lo-Lo-Hi飛行、対地攻撃)

高度1万5000フィート降下時の戦闘行動半径876km(Hi-Lo-Lo-Hi飛行)
USMC Interdiction B: (2) 1K lb JDAM + (2) AIM-120
Mission Radius - nm ミッション半径
473nm w/ Tanks 473海里=876km(機内燃料のみ)
663nm 2x 480 gal Tanks 663海里=1228km(480gal×2増槽装備)
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※B型の高高度飛行時の戦闘行動半径は、燃料からある程度推測できる。
A型燃料8.3t :B型燃料6.1t = A型1356km :xkm
x=997km
C型燃料9.0t :B型燃料6.1t = C型1422km :xkm
x=964km
推測としては1000km程度であると言えるだろう。

F-35Bの戦闘行動半径は、F/A-18とAV-8Bを上回る

岩国アメリカ海兵隊航空基地広報担当官
F-35Bは、F/A-18ホーネットやAV-8BハリアーⅡよりもミッション半径が大きく、日米同盟を支援する第3海兵遠征軍に戦略的な敏捷性、運用の柔軟性、戦術的な優位性をもたらす。
MCAS Iwakuni Public Affairs Office
The F-35B brings strategic agility, operational flexibility and tactical supremacy to III MEF with a mission radius greater than that of the F/A-18 Hornet and AV-8B Harrier II in support of the US – Japan alliance.
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F-35Bの滞空時間は、ドロップタンクを装備したF/A-18を上回る

海兵隊航空司令官ジョン・デイビス中将
「その飛行機は、ドロップタンク付きのF-18よりも長い脚を持っているのに、なぜタンカーを頻繁に同行させるのか?私たちはそれを行う必要はない。」と、海兵隊航空司令官ジョン・デイビス中将は語った。
“The airplane has got longer legs than an F-18 with drop tanks, so why are we going with the tanker so often? We don’t need to do that,” said Lt. Gen. Jon Davis, Marine Corps commandant for aviation.
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F-35Aの滞空時間 A-10に匹敵

「米空軍パイロット SAMUEL ‘RALLY’ CHIPMAN 少佐」
その機体のセンサースイートは私に更なるスタンドオフレンジを与える。そして、スピードは常に脅威と関連している。もし、私が撃たれる場合、高速のままの状態でいることが出来る方が良い。
もし、脅威が弱まっている場合ならば、私はマッハ0.9では飛ばず、速度を落とし、のんびりすることが出来る。
A型は、18,000ポンド[8,165kg]の内部の燃料を持っており、200マイル[322km]の半径において、少なくとも1.5時間のロイター飛行(滞空)を私に与える。
──そして、私がアフターバーナーを使用していない場合、それはA-10に匹敵する。
The sensor suite on the aircraft affords me a little more stand-off range, and speed is always relative to the threat, so if I am getting shot at, being able to stay fast is good.
If I am offset to the threat, then I can slow down to where I am not going 0.9 Mach.
The A-model has 18,000lb [8,165kg] internal gas, giving me at least a 1.5-hour loiter on a 200-mile [322km] radius ─ and that’s comparable to the A-10 if I am not using afterburner’.
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月刊 Combat Aircraft 2016年5月号
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F-35Aの滞空時間はF-22を上回る

「米空軍パイロット Lansing R. Pilch 大佐」
それ(F-35)は、F-22を飛ばしている時のことを思い出させた。…しかし、それは、F-22より良い、いくつかの物事があり、配備中にそれを示した。
(1)より多くの燃料と、ロイタータイム(滞空時間)
(2)より良いデータリンク機能
(3)より良い空対地能力
It reminded me of flying in the F-22…but there are a few things it does BETTER than the F-22 that showed during the deployment: (1) more fuel and loiter time, (2) better datalink capability, and (3) better air-to-ground capability.
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F-35Aの滞空時間は、増槽を二つ装備したF-15Cを上回る

「米空軍スコット“CAP”ガン中佐」
Q:「搭乗士の視点では、航空機の航続距離はどうですか?」

CAP:「それは航続距離を持っていない、と言う人々がいるが、それはおそらく航空機の単発エンジンに目を向け、F-16の事を連想する人だと思う。
それは、F-16ではない。

私は定期的に、2つの外部タンクを装備したF-15Cモデルで、訓練する価値のある2つのトレーニングストーリーを飛行する。
一回の攻撃的な進攻で、我々は基本的な一回の攻撃ストライク(目標を破壊する攻撃)において、そのエリアで侵入と脱出を行うと、F-15Cは燃料がビンゴ(フューエル・ビンゴ)になるので、基地へ帰らなければならないだろう。
F-35で私が出撃したウィスコンシン州の演習で分かったことの一つは、私たち全員が行う戦闘エリアでの侵入と脱出で我々が武器を発射した後において、何の問題も無くそれらを二回行えることだった。

もし、我々がその時点で戦い続けるつもりならば、まだミサイルが残っている第4世代戦闘機を助けるために、私たちはデータリンクで全センサーを提供することができるので、我々は近くにいてくれと頼まれるだろう。
私たちは依然として、センサーの情報を提供することができる燃料を持っていた。
なので、それは足を持っている。それは本当に長い足を持っている。」
Lt. Col. Scott “CAP” Gunn
Q: "How's the range of the aircraft from an operator perspective?"
CAP: "I think people that say it doesn't have the range are someone that probably looks at a single-engine aircraft and think so it's just an F-16. It aint an F-16.
I fly on a regular basis two training stories worth of training that I would do in an F-15C model with two external tanks on it. So I would go up go out and do one offensive push where we do basically one offensive strike into the area and out and hey I'm bingo I've got to go home on fuel with the F-15C.
In the F-35 I'll go out and do two of those without any problem and one of the things that we found out in the exercise up in Wisconsin, was after we were done firing our weapons after we were done getting everybody into and out of the combat area, if we wanted to go on to keep fighting at that point they would ask us to stick around because of all the sensors we could provide and the data link we could provide to help the 4th gen aircraft who still had missiles on board. We still had fuel and the sensors to be able to provide that information form.
So it's got legs, it's got really long legs."
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まとめ

F-35A
F-35Aの戦闘行動半径は機内燃料のみで1408km
巡航M0.9高度2万フィート降下時の戦闘行動半径は機内燃料のみで1130km
滞空時間と距離は機内燃料のみでA-10に匹敵し、F-22を上回り、増槽を二つ装備したF-15Cを上回る。

F-35B
F-35Bの戦闘行動半径は機内燃料のみで876(Hi-Lo-Lo-Hi)~997km(997kmは高高度巡航推測値)
480gal増槽×2装着時の戦闘行動半径は1228(Hi-Lo-Lo-Hi)~1398km(1398kmは高高度巡航推測値)

F-35C
F-35Cの戦闘行動半径は機内燃料のみで1422km
480gal増槽×2装着時の戦闘行動半径は1717km





 
 
 

F-35の任務

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マルチロール戦闘機は以下の運用が可能Multirole combat aircraft being able to operate in:
英語 カタカナ 意味
Counter Air カウンター・エア 対航空戦
Offensive Counter Air - OCA (SWP, ESC, SEAD) オフェンシブ・カウンターエア OCA (SWP(Sweep=航空撃滅)、ESC(Escort=護衛)、SEAD(敵防空網制圧))
Defensive Counter Air - DCA (CAP, INT) ディフェンシブ・カウンターエア DCA (CAP(Combat air patrol=戦闘空中哨戒)、INT(Interdiction=航空阻止))
Anti-Surface: アンチ・サーフェス 対地
Air Interdict - AI エア・インターディクト AI (航空阻止)
Close Air Support - CAS / Urban CAS クローズ・エア・サポート CAS (近接航空支援)/Urban CAS
Destruction of Enemy Air Defenses - DEAD ディストラクション・オブ・エネミー・エア・ディフェンス DEAD (敵防空網破壊)
Anti-Surface Warfare - ASUW アンチ・サーフェス・ウォーフェア ASUW (対水上戦)
Support missions: サポート・ミッション 支援任務
Air Policing エア・ポリシング 領空警備
Armed Recce, アームド・レシー 武装偵察
Electronic Warfare - EW (ESM, EA, SEAD) エレクトロニック・ウォーフェア EW (電子戦)(ESM、EA、SEAD)
Combat search and Rescue - CSAR コンバット・サーチ&レスキュー CSAR (戦闘捜索救難)
Battle Damage Assessment - BDA/BDI バトル・ダメージ・アセスメント BDA/BDI (戦闘成果損害評価)
Surveillance - (ISR) サーベイランス ISR (監視)
Strategic operations: ストラテジク・オペレーションズ 戦略作戦
Effects towards enemy Centers Of Gravity   敵の重心(軍事学の戦場における力と運動の中心を指す概念)への効果
引用URL


  • 最終更新:2017-02-20 23:11:23

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